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家庭用蓄電池の設置費用は高い?何年で元が取れるか徹底解説

電気代の値上げや自然災害が多い昨今、蓄電池の導入を考えたことがある人は多いのではないでしょうか?

特に、太陽光発電設置しているご家庭で卒FIT(固定買取り制度)が終わった人には、なおさら蓄電池は気になる製品です。

しかし、蓄電池は設置費用が高いイメージがあります。設置したことで損はしたくないし、何年で元が取れるのか気になりますよね。

本記事では「蓄電池の設置費用(導入コスト)は高いのか?何年で元が取れるのかについて」解説しています。

目次

蓄電池の元が取れるまでの期間について考えよう

引用元 Panasonic

家庭用蓄電池の設置費用(導入コスト)は、何年で元が取れるかは、蓄電池の種類や容量、導入費用、節約できる電気料金などによって異なります。

ですが一般的には、蓄電池の価格が高いため、経済的に元を取るのは15年~20年と言われています。

経済産業省の発表によると、蓄電池と太陽光発電を組み合わせて使用することで、一般家庭の電気使用量の50%を自家発電で賄うことが可能になり、年間の電気料金は約30%削減できるとされています。家庭用蓄電池単体で運用した場合の電気代の節約率は、平均で約10%(2019年度)です。

例えば、太陽光と蓄電池を組み合わせて使用する場合、初期費用(蓄電池のみ)は約100万円~、月々の電気代が15,000円と仮定すると、1年で節約できる電気料金は約5万4000円です。この場合、元を取るには約18.5年かかります。

しかし、蓄電池を導入する家庭は年々増加傾向にあります。なぜ、増加傾向にあるのでしょうか?

その理由は、主に以下の3つです

  • 災害対策として停電時に電気を確保できる
  • 太陽光発電の余剰電力を自家消費できる
  • 補助金が受けられる

蓄電池を導入する多くの理由が「災害時の備え+余剰電力の自家消費による電気代の削減」です。

自然災害の多い日本では、災害時の備えとして蓄電池は相性が良い製品と言えます。

また、太陽光発電を設置している家庭で、卒FIT(固定買取り)の終了や売電価格の低下に伴い、余剰電力は売電するのではなく、自家消費した方がお得なので蓄電池を設置するケースが増加しています。

蓄電池は、寿命年数が経過しても使えなくなるわけではないため、長い期間使うことで導入コストを回収することも可能です。

加えて、国や自治体からの補助金を利用することで、コストを抑えてお得に導入することができるため、蓄電池の導入は増加傾向にあります。

もしも、蓄電池を導入することを検討しているのであれば「見積りが安い業者を見つけることや、自家消費率を高めること、補助金を利用すること」で元を取れる年数が短縮されます。

蓄電池の種類と価格帯

蓄電池には、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、ナトリウムイオン電池などがあります。価格帯は種類や容量、ブランドによって異なります。自分の家庭のニーズに合わせた製品選びが大切です。

現在、一般的にはリチウムイオン蓄電池が使われており、価格は20万円/kWh前後と言われています。家庭用として導入されることの多い、5.0kWhから7.0kWhの蓄電容量を持つ家庭用蓄電池の本体相場価格は90万円~160万円程度です。

詳しくは家庭用蓄電池の導入費用はいくら?種類や料金を解説!設置するなら長期的なメリットとコストを考えようを参考にして下さい。

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蓄電池の寿命

蓄電池の寿命は、使用状況やメンテナンスの状況によって異なりますが、一般的には10年程度が目安とされています。交換時期は、蓄電池の劣化状況や容量の低下によって判断されます。

ただし、一般的には蓄電池の寿命が来ても使えなくなるわけではありません。性能は低下しますが使用することが可能です。

10~15年経っても、それ以前の70%程度になるくらいと認識しておけばいいでしょう。

ですが、劣化した蓄電池は発火する危険性もあります。発火防止のために異常を検知する機能が付いているため、きわめて可能性は低いです。

ただし、寿命を過ぎたものを使い続けると危険性があることも理解しておきましょう。

スクロールできます
メーカー名型番定格容量サイクル数寿命年数保証年数
PanasonicLJ-SK84A4.0kWh6,000回15年10年
SHARPJH-WB16214.2kWh12,000回33年15年
京セラLIM50E025.0kWh10,000回10年10年
オムロンBY50S5.0kWh6,000回10年10年

蓄電池の寿命に影響を与える要因

蓄電池の寿命は、使用状況やメンテナンスの状況によっても異なりますが「充放電回数や充電量、温度、設置場所」などの影響も受けます。

導入時の際には、適切な容量や設置環境の選定が重要です。

充電/放電サイクル

蓄電池の充電/放電サイクルの回数が多いほど、寿命が短くなる可能性があります。充電/放電サイクルとは、蓄電池に蓄えられた電力を使用し、再び充電することを繰り返すことです。

蓄電池の寿命を延ばすためには、充電/放電サイクルを減らすことが大切です。反対に、蓄電池の使用頻度が少ない場合も蓄電池内部の化学反応が進まず、蓄電池の性能が低下する可能性があります。

過充電/過放電

過充電や過放電は、蓄電池の寿命に深刻な影響を与えます。過充電は、蓄電池に必要以上の電力を充電することで、蓄電池内部の化学反応が過剰に進行し、寿命が短くなる可能性があります。

反対に、過放電は、蓄電池から必要以上に電力を取り出すことで、蓄電池の寿命を短くします。過充電や過放電を避けるためには、蓄電池に過充電や過放電を防止する保護回路が必要です。

温度

蓄電池は温度に影響を受けやすいため、適切な温度管理が必要です。蓄電池が高温になると、内部の化学反応が進んでしまい、寿命を短くしてしまいます。

反対に、低温になると、充電/放電効率が低下してしまい、性能が低下してしまうことがあります。

設置場所

蓄電池の設置場所も、寿命に影響を与えます。蓄電池は直射日光や高温多湿の場所に設置すると、内部の化学反応が進み、寿命を短くしてしまうことがあります。

蓄電池を設置する場所には、十分な換気が確保されているか、直射日光や高温多湿の場所から遠ざけることが大切です。

保守管理

蓄電池の寿命を延ばすためには、適切な保守管理が必要です。定期的な点検やメンテナンスを行うことで、蓄電池の性能を維持することができます。製品によって異なるため、取扱説明書などで確認しておきましょう。

蓄電池の交換時期の判断方法

家庭用蓄電池は、使用環境・状況などでも寿命が左右されます。そのため家庭用蓄電池の寿命は「何年」という表記ではなく「サイクル回数」または「使用期間」を用いて蓄電池の寿命を表されます。

一般的に、​リチウムイオンバッテリーの寿命は6,000〜12,000サイクルであり、​家庭用蓄電池の平均寿命は10〜15年とされています。

また、蓄電池の劣化は、使用環境や使用状況によって異なります。例えば、高温多湿な場所で使用すると劣化が早まることがあります。そのため、蓄電池の設置場所や使用状況によっては、交換時期が早まることもあります。

以上を踏まえると、家庭用蓄電池の交換時期を判断する方法は以下の通りです。

  • 蓄電池の使用期間が10年以上経過している
  • 蓄電池のサイクル回数が6,000〜12,000回以上である
  • 蓄電池の劣化が進んでおり、容量が低下している

ただし、これらはあくまでも目安であり、蓄電池の交換時期はメーカーや製品の違い、個々の状況によって異なります。

蓄電池のコストを抑えるためにできること

蓄電池のコストを抑えるためには、補助金の活用、蓄電池の適切な容量の選定、蓄電池メンテナンスの実施などがあります。

補助金の活用

蓄電池のコストを抑えるためには、補助金の活用が有効です。政府や自治体が設ける補助金を利用することで、蓄電池の導入コストを抑えることができます。

補助金を受ける為には条件があり申請手続きがです。そのため、事前に確認しておくことが重要です。

補助金については蓄電池の設置に補助金を使いたい人必見!種類や申請方法、注意点を解説で紹介しています。

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蓄電池の適切な容量の選定

蓄電池の容量は、使用目的や利用状況に合わせて選定する必要があります。

容量が大きすぎると、余剰な容量が発生してコストがかかることになります。一方、容量が小さすぎても必要な電力を供給できず、蓄電池の意味がなくなってしまいます。

そのため、使用目的や利用状況を考慮し、適切な容量を選定することが重要です。

蓄電池のメンテナンス

蓄電池は、長期間使用することで劣化していきます。そのため、定期的にメンテナンスを実施し、劣化を防止することで蓄電池の寿命を延ばすことができます。

具体的には、蓄電池の充電状態を確認し、必要に応じて充電することや、蓄電池の温度管理を行うことが挙げられます。

蓄電池のコストを考慮した導入のメリット・デメリット


蓄電池の導入には、初期投資が必要です。蓄電池の種類や容量によって価格が異なりますが、一般的には高額なものが多いです。

蓄電池の導入による電気代の削減効果や、再生可能エネルギーの利用による環境負荷の軽減効果を考慮すると、長期的にはメリットがあると言えます。また、電力の安定供給が可能となり、災害時などにも役立つことが期待されます。

しかし、蓄電池のメンテナンスや交換時期にかかるランニングコストも考慮する必要があります。これらのコストも、蓄電池の導入前にしっかりと計算しておく必要があります。

詳しくは蓄電池の導入で得られるメリットとデメリットを徹底解説!正しい判断のために知っておくべきことを参考にして下さい。

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蓄電池のコストに関する今後の動向

再生可能エネルギーの普及に伴い、蓄電池市場が急速に拡大しています。自動車産業においても、電気自動車の普及に伴い、蓄電池の需要が増加しています。

蓄電池市場は価格競争が激化しており、コスト低減が求められています。

特に、家庭用蓄電池市場においては、競合他社との価格競争が激しく、低価格で高性能な製品を提供することが求められています。

今後はさらに蓄電池技術の進化により、コスト低減が見込まれています

まとめ

蓄電池の導入コストは、15年~20年と長い期間でゆっくりと元を取ることが一般的です。ただし、使用状況や環境で大きく変わります。

一般的に蓄電池は、寿命が来ても使えなくなるわけではありません。性能は低下しますが使用することが可能です。寿命年数の10~15年経っても、それ以前の70%程度になるくらいと認識しておけばいいでしょう。

また、導入時にはメンテナンスや交換時期にかかるランニングコストも忘れずに予算に入れておきましょう。

蓄電池は、自然災害や電気代の値上げ、卒FITなどの影響もあり今後さらに増加していく見込みです。国や自治会の補助金を上手く利用して導入を検討しましょう。

失敗しない為には、見積りを複数社から取ることが必須です。タイナビ蓄電池などの見積もりサイトを利用すると便利です。

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